領域からのメッセージ

 新学術領域研究「性差」を終了するにあたって

2010年に発足した新学術領域「性差構築の分子基盤」はこの3月31日をもちまして、無事に終了いたしました。この間多くの方々には本領域の研究推進ならびに運営にご助力いただきました。感謝申し上げます。また、本領域の評価委員をお引き受け頂きました、長濱先生、杉野先生、吉田先生には、長年にわたりご指導、ご助言をいただきました。深謝申し上げます。

思い起こせば(年寄りが好む接頭句ですが)、基礎生物学研究所の会議室で特定領域研究の申請に向けた研究会を開催したのは2003年の晩夏でありました。その折の申請は幸運にも採択され、我が国の性研究は2008年3月まで支援を受けることができました。引き続き、新学術領域の立ち上げを企画しましたが、あえなく不採択となり、次年度には再び背水の陣の覚悟で挑戦したのでした。ストレスフルな時間を過ごしましたが、今となっては懐かしい思い出です。

我が国の性研究は特定領域研究「性分化機構の解明」と今回の新学術領域研究「性差構築の分子基盤」からの研究支援を、10年の長きに渡って受けることができました。そして、このような資金援助のおかげだと思いますが、我が国の性研究は欧米に肩を並べる一極としての地位を築いてきましたし、全国各地で次の展開を託すことのできる若者たちが育っています。もちろんこれは領域研究だけの成果ではありませんが、それでも本領域の先生方の貢献は大きいはずです。そのような意味においても、先生方の貢献に深謝申し上げる次第です。先生方のご研究がさらに発展し、性研究における新たなパラダイムを創出なさることを願っております。また、いつか研究の進展をお聞かせください。

2015年3月31日
領域代表:諸橋 憲一郎